第百十七章

朝になると、昨夜、あれほど激しく求め合ってしまったことに、私はひどい罪悪感を覚えていた。リードがひどく弱っていて、体調も悪かったからだ。

「どうすれば彼の具合が良くなるの?向こうに知り合いの医者もいないのに」ジェット機に乗り込む弟を支えるルシアンに、私は心配そうに言った。

「あいつは吸血鬼だ。医者なんて必要ない」彼は微笑んで答えた。「お前の美味そうなアソコから離れてさえいればな」そう付け加えると、今朝だけでもう何度目かわからないキスをしながら、彼は言った。「大丈夫さ」

朝からずっと続く彼のちょっとしたいじわるな振る舞いに、すっかり身体を火照らせた私は、再び彼に身を寄せた。

「君が行かな...

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