第百二十章

ローラの発見は心躍るものだったけれど、その裏にはとてつもない悲しみが残されていた。この全員を相手にたった一人で戦うなんて到底無理だ。しかも、私のメイトたちが敵と手を組んでしまった今、どうすればいいのか皆目見当もつかない。

私たちの計画は、私が囮になり、彼らが窮地を救いに来てくれるというのが要だった。それなのに、この情報を抱えたまま何もしないでいるなんて、私には到底受け入れられなかった。

ナナとエドナが部屋に入ってきて、二人とも私のことをひどく心配してくれた。でも、ナナと二人きりで話す必要があったので、私はエドナにお茶を淹れてほしいと頼んだ。簡単だけど、それなりに時間がかかる用事だ。

「そ...

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