第百四十九章

かつて私が逃げ出した、あの忌まわしい場所へと、私たちは長い道のりを走り始めた。ここから逃げ出した時には、再び戻ってくる理由などあろうとは、夢にも思わなかった。

だが、そこには私がずっと探し求めてきた私の一部が囚われている。あいつらに彼女を渡してたまるものか。

それに、私はもう以前の私ではなかった。

もはや弱くも、不安定でも、簡単に制圧される存在でもない。私がこの帰路を辿る間、ローラはライラにかけた守りの呪文を強く維持してくれていた。

木々や根は以前よりも険しくなっており、注意を怠れば怪我をせずにはいられないほどだったが、このチームの誰もが優れた戦士であることに気づいた。そのおかげで、今回...

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