第二百十章

戴冠式のパーティーは一晩で終わるはずだった。けれど、私の発情期がそれを四日間にわたる一大イベント――国中を巻き込んだセックスのお祭り騒ぎ――に変えてしまったのだ。

何が起こったのか、今でも全てを思い出すのは一苦労だ。城全体がセックスの匂いに満ち、隅々まで綺麗に片付けるのに丸一週間を要した。

『少なくとも任務は一つ達成されたわね』と、ローラが頭の中でにやりと笑った。

『それで、その任務って何よ、テンプトレス?』

それが今や彼女の新しい肩書き。どうやってそれを手に入れたかは……ご想像にお任せする。

『だって、城中でみんなに私たちをめちゃくちゃに抱いてほしかったんでしょ』彼女はそう答え、私...

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