第二十五章

ニコライ視点

(少々過激な描写を含みます。該当箇所は後ほど示しますので、苦手な方は読み飛ばしてください。ありがとうございます❣️)

また脚が、太ももが、腹が引き裂かれるのを感じた。

また餌の時間だ。俺はこいつら獣どものビュッフェだった。

俺を見つめ返す赤い瞳を見つめた。人狼が持つような知性のかけらもない、ただの野生の狼。俺は何もせず、ただそこにいた。

何もできなかった。頬に食らいつき、唸り声とけたたましい咀嚼音が俺の苦痛を増幅させるのを、ただ見ていることしか。

もう痛みには慣れるだろう、麻痺するだろうと思っていた。だが、それは今も変わらず、餌の時間になるたびに全身を苛む、骨が軋む...

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