チャプター 273

ニコライ視点

目は大きく見開かれたまま、頭の中は様々な考えでごった返し、夜はゆっくりと過ぎていった。

メイトと我が子が一つの場所に、俺と一緒にいる。それは素晴らしい気分だった。だが、俺が見つけたこの平穏を、世界が全力で破壊しにくるのではないかと恐れてもいた。

俺はメイトの顔を見つめ、その微笑みの皺を指でなぞった。眠っているときでさえ、彼女は完璧だ。夢の中で笑っている。もう俺がずたずたに噛み砕かれる夢を見る必要がなくなったことに、安堵しているのだろう。そう思うと、彼女をそっとしておいてやりたかった。彼女は、この世のすべての良い夢を見るに値する。

時計の針が時を刻むのを眺めていると...

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