第四十一章

部屋に入った途端、たいした物もないのに、ひどく散らかっていることに気づいた。

テーブルはひっくり返り、椅子はその上に投げ出され、私の二着の服――ここに来た時に着ていたものと、もう一着のメイド服も、同じく床に落ちていた。

散らかった部屋を見てため息をつき、それからすべてを拾い上げて元の状態に戻した。

マットレスを床から持ち上げて、部屋の隅々まで掃き掃除をした。部屋に溜まっていた埃や、知らない誰かの気配がようやく一掃され、気分が晴れた。

窓の外に昇る朝日を眺めたが、なんだか奇妙に見えることに気づいた。いつもの見慣れた光景とは違う。

疲れた目のせいかもしれないけれど、新しい一日の夜明けはも...

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