第八十七章

「落ち着け、兄弟。彼女はまだ慣れてないんだ」快感に喘ぐ私の背後で、リードの声が聞こえた。「依存させたくないんだろ? 自立しようとしてるのを忘れたのか?」

私が完全に正気を失っていたのと同じように、ルシアンもきっと聴力を失っていたのだろう。

自分でも知らなかった場所まで敏感になっていて、血が巡る体のあらゆる部分が快感を覚えていた。まるで全身にGスポットができてしまったかのようだった。

それまで見守るだけだったリードが、戦いに加わってきた。ただし、その手で。

彼の指が私の髪を、胸を、お腹を、そして口の中をさまよう。ルシアンが私の魂を我が物にしていく間、彼は優しく私を愛撫し、耳元で励ますよう...

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