第13章

直樹、ほんと遊び慣れてるよな!

あの老いぼれ、息子が山ほどいるくせに、直樹だけをやたら可愛がってるのはなんでかって? そりゃあ直樹が“本物”を叩き込まれてるからだ。

若いのに女が途切れない。次から次へ、切れ目なし。

「若いうちに色を知らなきゃ損だ」って言葉を、直樹ほど体現してるやつもいない。

――放っておいたら胸くそ悪い。

篠は路地の入口まで歩く。

酔っ払いの若い男を何人か捕まえて、福沢諭吉の束をぽいっと投げてやった。

それから三、五分。

チャラい小僧どもが路地の入口にたむろし、奥で肉体をぶつけ合っている男女を見物しながら、口笛を吹き始める。

「おいおい、ダイジョブかよ?」...

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