第18章

外では、悠はきちんとした弁護士に見えている。だが昔から知る者なら誰でもわかっていた。あいつは上品な皮を被った、救いようのないクズだと。

廃工場の中庭で、バケツ一杯の水をぶっかけられ、篠はむせ返りながら目を覚ました。

咳き込みつつ周囲を見回し、心の中で悠の一族郎党まとめて罵り倒す。

くそが。あの犬野郎に余計なことを言われなきゃ、気分転換に歩こうなんて思わなかった。歩いてるうちに拉致られるとか、どんな厄日だよ。

「おっ、篠、起きたか」

向かいにはチンピラが二人。篠のむき出しの太腿をねっとり眺め、いかにもいやらしい目つきをしていた。

「何が目的?」

「誘拐したんだ、そりゃ金だろ。だが...

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