第28章

レストランで、一家そろって悠をじっと見つめていた。

誰もが胸の中で台本をめくるみたいに、どう問い詰めるか算段している。

最初に口を開いたのは氷室涼介だった。

「篠、だろ?」

悠「……」

吉田薫が身を乗り出す。

「絶対そう。兄貴、好きなくせにさ~、死ぬほどホストみたいに意地張ってるだけ」

中川自由も勢いよく頷く。

「好きなら連れてくればいいじゃん! 家の人間、女の子の職業とか別に気にしないよ。悠が好きならそれでいい」

悠「……頭が痛い」

氷室涼介が眉を寄せた。

「不二家は家柄がいい。うちを見下してるのか?」

吉田薫がすぐさま返す。

「兄貴って一応、事業もあるじゃん。武...

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