第54章

警察署で、周助はスマホを置いて悠をちらりと見た。

「だから言っただろ。やっぱり氷室様は格が違うってさ。篠のこと、きっちり丸裸にしたじゃん」

周助は椅子を引いて悠の向かいに腰を下ろす。

「なあ、この二人、今の感じだとさ……俺、もうご祝儀の用意しといたほうがいい?」

悠は煙草を指に挟んだまま、灰皿を手繰り寄せ、灰を軽く落とす。

「そのはした金じゃ、足りない」

周助「…………はいはい。資本家の顔ってほんと不愉快だわ」

「不二さんみたいな根に持つタイプが、自分が弄ばれたって知ったらさ。お前、刺されるんじゃねえの?」

「どうして知る?」悠の視線に、薄い警告が混じった。

周助「…………...

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