第6章
航平は弾かれたように顔を上げ、唇まで震わせながら声をうわずらせた。
「嘘だろ、そんなの……」
彼は私の平らな腹を指さし、よろめくような足取りでじりじりと距離を詰めてくる。
「六ヶ月だぞ、百花。あの子は君のお腹の中に六ヶ月もいたんだ! もう胎動だってあったじゃないか! どうしてそんな残酷なことができるんだ!」
残酷?
その言葉が彼の口から飛び出したのを聞いて、私は一瞬だけ呆気にとられた。
そして、笑った。
俯いたままくすくすと笑い出し、やがてその笑い声は徐々に大きくなり、最後は数百人の視線が注がれる中、天を仰いで高らかに大笑いしてやった!
涙が出るほど笑い転げた。...
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