第147章

「空見お姉さん」

夏川卿は立ち上がり、愛想よく羽鳥空見に声をかけた。

羽鳥空見はそこで初めて彼女たちに気づき、微笑みながら歩み寄ってきた。

「可愛い子ちゃんもすっかり大人になったわね。A国に留学していたと聞いたけれど、いつ戻ってきたの?」

「空見お姉さん、二ヶ月前に帰ってきたんです」

夏川卿は素直に答えた。

「こちらが松本さんね?」

羽鳥空見は松本絵里を見つめて尋ねた。

松本絵里は何も言わず、微笑みを浮かべて小さく頷いた。

夏川卿は驚いたように松本絵里を指さして尋ねた。

「空見お姉さん、お義姉……彼女のこと知ってるの?」

「ええ、もちろん。うちの弟が気にかけている人だも...

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