第188章

このすれ違いカップルの事情を把握した松本絵里は、心の中で一つの計画を立てた。

「あなた、演技のできる男の子を一人探してくれない?背が高くて、イケメンで、クールな感じの。オーラがあって、ちょっとオラオラ系の人がいいな」

松本絵里は電話越しに佐藤悟へ助けを求めた。

「絵里、それって俺のことじゃないか?俺じゃダメか?」

松本絵里の挙げる条件がすべて自分に当てはまっていると思った佐藤悟は、思わず自分を売り込んだ。

「あのね、桜を熱烈に口説くという役を探してるの。本当にあなたがやるつもり?」

松本絵里はくすくすと笑いながら言った。

「ならやめておこう。白石恵子に連絡して、誰か見繕ってもら...

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