第218章

小林昇太は驚きに口を大きく開け、目の前の男をまじまじと見つめた。マスクにサングラス、さらにベースボールキャップを目深に被り、顔は完全に隠れていたが、その男が誰であるか、彼はすでに確信していた。

彼はどもりながら口を開いた。

「あ……あんたか? 無事だったのか?」

男は軽く笑みを浮かべて言った。

「俺が無事でがっかりしたか? だが、小林の坊っちゃんには、しばらく秘密にしておいてもらおう」

小林昇太は興奮気味に言った。

「よかった、本当によかった! 安心してくれ、兄貴の名にかけて誓う。あんたのことは絶対に誰にも漏らさないから。じゃあな、二人でゆっくり話してくれ」

そう言い残して背を...

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