第98章

松本絵里が目を覚ますと、佐藤悟はすでに身支度を整え、ベッドの端に腰掛けてメッセージを打っていた。

絵里の目覚めに気づいた悟は、スマホを置くと、彼女に歩み寄り、抱き起こすようにして上体を支えた。絵里には指一本動かす気力も残っていない。悟はそんな彼女に、ゆっくりとした手つきで服を着せていく。露わになった肌には、深紅の痕がそこかしこに残されていた。恥ずかしさに耐えきれなくなった絵里は、服をひったくると、慌てて身につけた。

その様子を見た悟は、くすりと笑みをこぼすと、彼女の耳元に唇を寄せ、甘く囁く。

「奥さん、そんなに照れることないだろう」

悟は絵里を家まで送り届けると、円子と田中にいくつか...

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