第188章 二人で罠を仕掛ける

細谷穂香は会場中を駆け回り、自分と志を同じくし、田中唯に灸を据えたいと思う者を探し回った。

結果として、田中唯を羨み、妬み、恨む者は大勢いたものの、誰もが鈴木晶を恐れて手出しできずにいた。

「本当に役立たずね」

細谷穂香は憤慨し、自力で田中唯を懲らしめる機会を窺うしかなかった。

ついに、その機会が訪れた。

田中唯がトイレに行くと、細谷穂香もその後を追った。

田中唯が個室から出てきた時には、細谷穂香はすでにトイレのドアに内側から鍵をかけていた。

しかも、外には『修理中』の札まで掛かっている。

「あなたが細谷穂香?」田中唯は細谷穂香を見て尋ねた。

細谷穂香はフンと鼻を鳴らして言...

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