第212章 酔っ払うことは悪いことではない

鈴木宏もついていなかった。

もともと外の空気を吸いに出ただけなのに、川上沙良に出くわしてしまったのだ。

川上沙良は曖昧な雰囲気を漂わせていたが、酒を飲み過ぎたせいか、突然彼に抱きついて告白してきた。

鈴木宏は驚愕し、慌てて彼女を突き放した。

「兎は巣の周りの草を食べないと言うだろう。俺がお前には兎にも劣るように見えるのか?」

「鈴木社長が巣の周りの草を食べないのなら、どうして二次会に参加したんですか? もしかして、あの田中唯に気があるからじゃないですか?」川上沙良が問い詰める。

鈴木宏は心の内に秘めていたことを見破られ、羞恥と怒りで声を荒らげた。「俺が何を考えていようと、お前に報...

ログインして続きを読む