第342章 あなただけが資格を持っていない

「ようやく彼のことを気にかける気になったのね」鈴木絵里香は皮肉っぽく言い、すぐに自身の口調が良くなかったことに気づいて謝った。「ごめんなさい、こんな言い方するべきじゃなかった」

「構わない。それより、彼のことを話してくれ」と鈴木晶は言った。

鈴木絵里香は話し始めた。「あの女から電話があったの。父さんが倒れたって。大したことないだろうと思って病院に連れて行って、中野直也に診てもらったわ。中野直也はまだ父さんの正体を知らないけど、検査を終えて言うには、体中がボロボロなんだって。あの折れた腕も当時まともな治療を受けられなかったせいで、中に骨の破片が残っていて、取り除かないといけないそうよ。彼の...

ログインして続きを読む