第237章 祝賀会

電話を切ると、藤咲花音《ふじさきかのん》は桐島征十郎《きりしませいじゅうろう》にメッセージを送り、大学院の受験を考えていることを伝えた。

桐島征十郎からの返信は、彼女の背中を押すものだった。

それでようやく、花音は完全に安堵した。

それからの数日間、彼女は手元の仕事に没頭した。

劉マネージャーの案件はまだ着地しておらず、完了とは言えない状態だったが、安枝由理《やすえだゆり》から新しいタスクが振られることもなかった。

そんなある日、最後の仕上げをしている最中に、一本の電話がかかってきた。

「もしもし、藤咲さんですか? 甘泉勝《あまいずみまさる》です。以前、短編映画の撮影でご一緒した...

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