第395章 お前と一戦交える

そう言いながら、上仲秀范は立ち上がり、藤咲花音へと歩み寄った。

いったん緩んだはずの緊張が、瞬く間に張り詰める。相手の貪るような視線を受けた瞬間、もう平静を装うことすらできなかった。

花音は部屋を見回し、逃げ道を探す。

だが、上仲秀范が正面を塞ぎ、金髪の男が出入り口に立っている。逃げる隙など、どこにもない。

「上仲秀范……」

藤咲花音はじりじりと後退しながら言った。

「こんなの、犯罪よ」

説得するように声を絞り出す。

「お金が欲しいなら言って。彼氏に頼んで、また用意できる。お金を受け取ったら出て行って。今日のことは、なかったことにする。だけど、これ以上――」

言い終える前に...

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