第79章 鉄壁の守り

通話を切り、桐島翔太は袖をまくり上げて朝食の支度に取り掛かった。

昨日、不注意で藤咲花音を傷つけてしまった。

誠意を見せて、彼女に許してもらわなければならない。

それに、藤咲花音の桐島グループでの仕事についても、一度しっかりと話し合う必要があった。

藤咲花音は粥を好む。桐島翔太は手慣れた手つきで米を研いで火にかけ、さらに数品の小鉢料理を作った。

おかずが出来上がったとき、粥はまだ煮込みの途中だった。

桐島翔太は時間を確認し、藤咲花音を起こしに行こうとした。

寝室のドアに手をかけようとしたその時、テーブルの上のスマホが鳴り響いた。

桐島翔太はきびすを返し、電話に出た。

受話口...

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