第113章

『ガシャンッ!』

破壊音が響き渡った。

山下麻友はスタンドライトの支柱を鷲掴みにすると、コードが引きちぎれるのも構わず、佐々木晶斗の後頭部めがけて力任せに振り下ろしたのだ。

佐々木晶斗の動きが止まる。

激痛、そして遅れてやってくる強烈な目眩。彼は頭を抱えて تよろめき、後ずさった。

視線の先には、はだけた肩を露わにしたままベッドの上に上半身を起こした山下麻友の姿があった。

麻友は砕け散ったライトのシェードの破片を拾い上げる。鋭利な先端が彼女の掌を突き刺し、鮮血が指を伝ってシーツに滴り落ちた。

だが、彼女は痛みなど感じていないかのように、ただ冷ややかに彼を見据えていた。

「……...

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