第119章

「じゃあ、どうすればいいんだ?」佐々木光太郎は焦りを隠せなかった。「松本さん、見殺しにする気か! 我々は長年協力し合ってきた仲じゃないか……」

松本幸雄はしばし沈黙した後、重い口を開いた。「山口洸人と会う約束をしている。これから出向くところだ」

「何のために?」佐々木光太郎が警戒心を露わにする。

「腹を探りにな」松本幸雄は立ち上がった。「あの山口家の跡継ぎが、一体どんな腹積もりでいるのか確かめてくる」

彼はドアの際まで歩くと、足を止めて佐々木晶斗を振り返った。「当分の間、息子を大人しくさせておけ。これ以上何か起こせば、私でも庇いきれんぞ」

佐々木光太郎は何度も頷いた。

松本幸雄が...

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