第135章

「変わり身が早いな」

山口洸人は低い声で嘲笑った。

五年前は一生一緒にいる、死んでも離れないと言っていたのに、今はもう嫌だ、愛していない、離婚したいの一点張りだ。

山下麻友は少しの間沈黙し、ふっと笑った。その笑みには微かな皮肉が混じっていた。

「それはこちらの台詞でしょう」

心変わりしたのは誰なのか、言うまでもないことだ。

橋本美波の膨らんだお腹は、もう隠しきれないほどなのだから!

山口洸人は唇を動かし、瞳を暗くした。

「……もういい、行くぞ」

彼は立ち上がり、これ以上この話題を続ける気はないようだった。

山下麻友は席を立たなかった。

「どうして? きれいに別れられない...

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