第49章

そのコメントの出現は、瞬く間に配信の空気を凍りつかせた。松本綾乃も伊達に修羅場をくぐってはいない。一瞬言葉を詰まらせたものの、すぐに何事もなかったかのように商品の解説を続けた。だが、ライブ配信ルームの管理側はすでに動き出していた。

山下麻友は、例のアカウントが沈黙したのを見て、アンチが処理されたのだと悟った。しかし、安堵したのも束の間、新たな捨て垢が次々と湧き出し、コメントを投下し始めたのだ。しかも一、二人ではない。

およそ十数個のアカウントが一斉に弾幕を張り始めた。いずれも投稿履歴のない真っ白な新規アカウントだ。

『ゴミ配信者、さっさとBANされろ!』

『害悪ライバー、豚箱で反省し...

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