第12章

周防律はそこで初めて気づいた。夏目南にブロックされていたのだ。

整った眉がきゅっと寄る。スマホの画面に出た赤い感嘆符を見つめたまま、今すぐ端末を投げ捨てたくなった。

腹が立つのはスマホだけじゃない。あの、何を考えているのか分からない女にも。

ここしばらくの夏目南は、本当に落ち着きがなさすぎた。

「律君、会社が今準備しているバイオニックロボットのコンテストだけど、主催は最高研究院なんでしょう? ああいう大会で賞が取れたら、今の会社の苦境も打開できるはずよ」

江村茜はシルクのネグリジェ姿のまま、こん、と書斎の扉を叩いて入ってきた。

歩くたび、豊かな胸元がかすかに揺れる。長いウェーブヘ...

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