第53章

夏目南が真っ先に披露したのは、彼女たちが少し工夫を凝らして作り上げた音声言語システムだった。

ロボットの顔がかすかに動き、なんと微笑みの表情まで作ってみせる。

「こんにちは。私はロボットのウィニー。ご用命があれば、いつでもお手伝いいたします」

耳に刺さるような機械音はない。声紋は朝日知也の生声を採用していた。

鈴木様の値踏みするような表情が、ふっと熱を帯びる。音を真似るだけなら難しくない。だが、このロボットは本人とほとんど違わない声質で、話すテンポまで寸分たがわない。そこまで寄せるのは容易ではなかった。

すぐに、別の声へ切り替わる。

「私は超高性能な記憶機能を備えており、主の言動...

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