第54章

晩餐の席は、外からの視線を完全に遮れる、プライベート性の高いレストランだった。

料理がまだ運ばれてこないうちに、鈴木様が同行のアシスタントへ目配せをする。アシスタントがすぐ、書類の入ったファイルをこちらへ差し出してきた。

「皆さんもご存じの通り、いまの時代、社会の要は科学技術です。国としても現状の技術発展は一つの頂に達しており、私はその下の企業を精査するよう任を受けています」

鈴木様は笑みを浮かべたまま続ける。

「星辰グループは各種審査を正式に通過しました。こちらが協力協定、そして機密保持契約です。朝日知也さん、まず目を通していただけますか」

高市明里がにこやかに口を挟んだ。

「...

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