第10章 お披露目パーティー

水上伊鶴は写真の中の見覚えのある顔を、穴があくほど睨みつけた。指先が白くなる。

医療箱の隠し底までくまなく探した結果、出てきたのはたった一枚。祖父が宝物のように大事にしまい込み、奥の挟み込みに隠していた写真だけだった。

「……あなたは何者? どうして祖父と関わりがあったの?」

水上伊鶴はその写真を金庫にしまう。胸の内は霧がかかったように混乱していたが、直感が告げていた。あの謎の男が現れたのは、決して偶然なんかじゃない。

自分が研究に没頭していたあの時期、祖父の身にいったい何があったのか。

こめかみがずきずきと脈打つ。けれど、答えは見つからない。

彼女は医療箱ごと写真を金庫へ収め、...

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