第20章 脅威

水上伊鶴は、入ってきた連中をひと目で見抜いた。

中でもひときわ体格のいい男が、気を失った今井天を片手でぶら下げている。その傍らには、東雄組の組長・高山龍まで倒れていた。

――今井天が言っていた第三勢力。こいつらか。

水上伊鶴は両手を上げた。掌の内には、小型の爆薬をひとつ隠している。

もしこいつらが自分を殺すつもりなら、そのときは道連れだ。

先頭の男がにやりと笑いながら前に出た。顔には、人相まで歪めるような大きな傷痕。

「こりゃまた上物のカモじゃねえか。お嬢ちゃん、そんな目で睨むなよ。こっちは金をもらって仕事してるだけだ。芹沢家が100億、それに傘下グループの株を15%差し出すって...

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