第46章 誰と婚約破棄するつもりだ

水上大地は震える手で、アシスタントが持っていた通知書をひったくった。

信じられない、という顔で何度も何度もひっくり返して確認し、最後に、契約書の末尾に並ぶ数文字を見て目を真っ赤にする。

そのまま崩れるように床へ座り込み、唇からかすれた呟きが漏れた。

「ありえない……俺たちがまだ無名だった頃から、天薬はうちを選んでくれたんだぞ。今はただの小さなつまずきだろう、どうして見捨てるんだ……! 電話だ、電話を寄こせ。俺が直接、向こうの上の人間と話す。どこかで手違いがあったに決まってる!」

涙が滲みそうなほど焦り、スマホを掴んで昔登録した番号を必死に探す。

その隙を突いて、水上葵はこっそり鍵を...

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