第29章 収穫満々

時はあっという間に過ぎ、さらにいくつかのラジオと電子レンジを修理し終えた頃には、陽は西に傾いていた。やがて、四人の前には豪華な夕食が並べられた。

大野のじいさんが自分で言っていた通り、料理の腕は確かだった。田舎料理は素朴だが、食材はどれも新鮮そのもので、純天然無添加。青山希たちは再び美食を堪能することになった。

草薙隼人はこのような珍しい料理を食べたことがなく、箸をつける前にいつものように何枚か写真を撮った。

満腹になり、一行は談笑しながらその場を後にした。中庭に着くと、自分たちの部屋の前に大量の食材が山積みになっているのが目に入った。

先ほど叔母が言っていた干し魚や干し肉の他に、米や...

ログインして続きを読む