第6章

 面会室の重い扉が荒々しく閉ざされ、外で待ち受ける記者たちの喧騒と、あの狂気じみた雪玉のつぶてをシャットアウトした。

 世界は瞬時に静寂に包まれた――聞こえるのは、私の乱れた呼吸音と、床にポタリ、ポタリと滴り落ちる血の音だけだ。

「座れ」

 真也の声からは、先ほどまでの正義ぶった建前が消え失せ、むき出しの苛立ちだけが残っていた。額から流れ落ち、視界を塞ぐ鮮血のことなど、彼は気にも留めていない。ただ自身の「献身的な警察官」というイメージに傷がつかないよう、私をまるで厄介な荷物のように無理やり中へ引きずり込んだだけなのだ。

 私はまだふらつく身体を支えるようにテーブルの端を掴み、ゆっくり...

ログインして続きを読む