第9章

 

長い裁判の末。東京地方裁判所。

裁判長が主文を読み上げた瞬間、法廷内は水を打ったような静寂に包まれた。

「被告人、九条司。殺人罪、不法監禁罪、死体損壊罪……以上の複数の罪を併合し、死刑に処する」

「被告人、九条舞、本名・黒川蓮。連続殺人罪、証人威迫の罪……死刑に処する」

傍聴席の一番目立たない隅に座り、私は被告席に並ぶ、かつて私に最も優しくしてくれたと自負していたあの二人を見下ろしていた。判決が下された瞬間、こらえきれずに笑みがこぼれた。笑い声は次第に大きくなり、この厳粛な法廷においてはひどく場違いな響きだったが、私の心はこれ以上ないほどに晴れ渡っていた。

「星野凛! このクズ...

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