第6章

「マーカス卿……」ウォルターの声は掠れ、力が抜けきっていた。

「この恩知らずの息子がしでかしたことの償いとして、ブラッドムーン・パックが所有するすべてを差し出す覚悟です。どうか――」

「無駄だ」父が言葉を断ち切った。

「番いの盟約は無効。今日この時から、ナイトシェイド家とブラッドムーン・パックの縁は完全に断たれる」

 ウォルターは足元をふらつかせながらも、必死に続けた。

「お願いです……ブラッドムーン・パックの罪なき者たちだけは、お助けを!」

 だが、父から放たれる息の詰まるほどの殺気は、ほんの一分たりとも引かなかった。むしろ、いっそう膨れ上がっていく。

 父は黙したまま、皆殺...

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