第7章

 私は、あの店員のことを思い出していた。ブライアが私を辱めていたあのとき、声を上げる度胸もなく、代わりに私に指輪を差し出せと促してきた男だ。

「連れてきなさい」

 ほどなくして、店員が部屋へとよろめきながら入ってきた。制服は土と靴跡で汚れきり、顔は青黒い痣だらけで、口の端には乾いた血がこびりついている。

 敷居をまたいだ瞬間、彼は膝から崩れ落ち、額を床に強く打ちつけた。

「お、お願いです、命だけは! どうか――」

「ブラッドムーンの狼たちが……」彼は泣き叫ぶように言い、絶望で顔を歪めた。

「全部、お前のせいだって。あなたを怒らせた、呪いだって……店から追い出されて、通りで殴られて...

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