第26章

「いいね」カメラマンが思わず笑った。

褒められた佐藤美咲は、胸のざわつきがすっと落ち着く。ゆっくり息を吐きながら、頭の中を空っぽにしていくと、カメラマンが笑い混じりに言った。

「じゃ、体を少し回して。うん、そうそう」

「その目、まさにそれ。すごくいい」

カシャッ。カシャッ。

小気味いいシャッター音が続き、何枚も立て続けに切られた。

山田隼人は顎に手を当てたまま、見入ってしまっている。

「こんな純粋そうな子、命懸けで守りたくなるよな。蓮……」

隣の阿部蓮は、すぐには返さなかった。

しばらくして、かすれるほど小さな声が落ちる。

「……ああ」

命を懸けて、守る。

山田隼人が...

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