第151章 絶対に離婚する

私は言葉に詰まり、どう答えるべきか迷ってしまった。

 確かに、福田翔陽は私によくしてくれる。

 けれどその優しさは、兄が妹に向けるような慈しみであり、そこに男女の間に生まれるときめきはなかった。

 私は慎重に言葉を選びながら口を開く。

「福田先輩。先輩が私によくしてくださること、ずっと心に留めています。でも、その感情は愛情ではありません。ご存じでしょう? 感情というものは、無理強いできるものではないんです」

 福田翔陽は苦い笑みを浮かべた。

「ああ、そうだな。感情は無理強いできない」

 その少し寂しげな様子を見て、私の胸も痛んだ。

「福田先輩、そんなふうに言わないでください。...

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