第208章 頼むなら頼むなりの態度

私は首を横に振った。「わからない。きっと私たちには見つけられない場所に隠れているんだわ」

「でも、あてなんてあるのかしら。今はどこに行っても身分証が必要だし、学歴もスキルもない田舎の主婦が、人殺しの罪を背負ったままどこまで逃げられるっていうの?」私は独り言のように呟いた。

「どこに逃げようと、警察がいずれ見つけ出すわよ」

私は頷き、胸のつかえが少し取れたような気がした。

石川萌香としばらく店で過ごした後、会計を済ませて外に出る。

家路を辿る背中に陽射しがポカポカと降り注ぐ。けれど、私の心は鉛のように重かった。

「美玲、考えすぎないで。こうなってしまった以上、流れに身を任せて対処す...

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