第215章 一体どうすれば彼女を放してくれるのか

彼女の言葉に、私は一瞬きょとんとしてしまった。けれど、すぐに首を横に振って否定する。

「まさか。変な勘繰りはやめてよ」

それでも石川萌香は納得しない様子で、ぱちくりと瞬きをしながら食い下がってくる。

「嘘。私、美玲の親友なんだからね。あんたが何を考えてるかくらいお見通しだよ? それに、福田先輩にあれだけ優しくされたら、誰だって意識しちゃうでしょ?」

私は力なく苦笑いを浮かべた。

「今の私の体で、恋愛なんてする余裕あるわけないじゃない。それに……福田翔陽先輩にはもっと相応しい人がいるわ。私みたいな、先のない人間じゃなくてね」

私の言葉を聞いた途端、萌香の目元が赤く染まる。

「美玲...

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