第231章 この結婚指輪は君に贈る

「松田未菜、あんた確かに私に似てるわね。山本宏樹が当初あんたを気に入ったのも、単に顔やスタイルが私と少し重なったからに過ぎない。その結婚指輪、大事につけておきなさいよ。私はそんなもの、これっぽっちも欲しくないから」

「山本宏樹のあんたへの興味がどれだけ続くか、見ものだわ。いつまで甘やかしてくれるかしら? いつまで愛してくれるのかしらね」

私は傍らにいる山本宏樹を一瞥した。

「今後、二人とも私の視界に入らないでちょうだい。目の前で吐き気を催すような真似は見たくないの。特にあんたよ、松田未菜」

「身の程をわきまえることね。裏で小細工をしているのが耳に入ったら、絶対に許さない。職権乱用で同...

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