第251章

どうせ頭もまともに働いていないのだろうし、どんな戯言でも口走れるというわけだ。

そう思うと、深く悩む必要もなかった。とにかく、山本宏樹が何をしようと、この離婚だけは絶対に揺るがないのだ。

しばらくして、救急室から山本宏樹が出てきた。その顔色はひどく蒼白だったが、それでも彼の端正な顔立ちを損なうことはない。

むしろその青白さが、彼の顔にどこか病的で倒錯した美しさを纏わせていた。

山本宏樹は私を見ると、唇を固く引き結び、こちらへ歩み寄ってきた。

「木村美玲、俺は諦めない。絶対に俺のところへ戻らせてみせる」

「そうですか」私は冷ややかな目で山本宏樹を見つめた。「本当に松田未菜に子供を堕...

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