第261章 トラブル発生

しばらくの沈黙の後、石川萌香はようやく重い口を開いた。

「美玲、実はね……あの病院にいた頃、私、本当に取り返しのつかない過ちを犯してしまったの」

その言葉を聞いた瞬間、心臓がどくりと冷たく跳ねた。信じられない思いで、私は彼女の顔を見つめる。

「萌香、それ……どういうこと?」

石川萌香はうつむき、両手で顔を覆ってしまった。その指の隙間から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちるのが見えた。

「初めて執刀した手術だった。メスの消毒が不十分で、術後に患者さんを感染症にかからせてしまったの……。幸い、迅速な救命処置のおかげで、なんとか一命は取り留めたんだけど」

すすり泣きながら、彼女は震える声で言葉...

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