第283章 待つ

ドアの前でしばらく待っていたが、立て続けに起きた出来事のせいで、私の体は限界を迎えようとしていた。

壁に手をつき、今にも崩れ落ちそうになったその瞬間、福田翔陽が私を支えてくれた。

「美玲、疲れているなら先に帰って少し休むといい。ここは僕が見ているから、心配しなくていいよ」

私は首を横に振った。

「先輩、こんなことが起きたのに、どうして安心できるんですか。ここで見守っているだけでも、せめてもの慰めになりますから」

福田翔陽に支えられながら座り込んだ時、彼の手に触れた私の髪がはらりと滑り落ち、その手のひらには瞬く間に何本もの抜け毛が残された。

「美玲、君……」

私を見つめる福田翔陽...

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