第290章 憐憫

「わかった。その件は俺に任せてくれ」

福田翔陽がスマートフォンを取り出し、誰かにメッセージを送るのが見えた。

私は小さく頷いた。

「今の小椋京香にとって一番重要なのは術後のケアよ。専門のリハビリセンターなら、より質の高いケアと治療を受けられるし、私たちも安心できるから」

福田翔陽は静かに相槌を打った。

「もう遅いし、先に送るから帰って休むか?」

確かに少なからず疲労を感じていたが、せっかく病院まで来たのだから、薬をもらってから帰ろうと思い直した。

「先に、痛み止めをもらっていきたいの」

福田翔陽は痛ましそうな眼差しを私に向けた。

「じゃあ、俺も付き添うよ」

私はそれを拒ま...

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