第319章 お祝い

しかし夢から覚めれば、また現実へと引き戻される。

それからの数日間、石川萌香と福田翔陽は毎日お見舞いに来てくれて、美味しいものや面白いものを色々と持ってきてくれた。

石川萌香は私の手をぎゅっと握りしめた。

「美玲、明日はもうお見舞いに来られないの。病院の仕事に戻らなきゃいけなくて」

「それはいいことじゃない。喜ぶべきよ」

「もちろん嬉しいけど、やっぱり美玲のことが心配で」

「大丈夫。長谷部先生がいるから、ちゃんとお世話してくれるわ」

私は石川萌香を慰めつつ、この数日間ずっとそばにいてくれたことに心から感謝していた。

石川萌香が帰った後、病室はすっかり静まり返った。

私は一冊...

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