第405章 私を疑っているのですか

少なくとも、私が去ったあとでも、あの人たちが安定して働けて、暮らしていけるように。

森本友紀は私を見つめた。瞳には尊敬と不安が入り混じっている。

「木村姉さん、ほんとに……すごいです。私だったら絶対、さっさと逃げますよ。山本宏樹に尻ぬぐいさせればいいじゃないですか」

私は小さく笑って、それ以上は言わなかった。

人にはそれぞれ、選ぶ道と守りたいものがある。私はこの道を選んだ。なら、最後まで歩き切るだけだ。

森本友紀はさらに続ける。

「木村姉さん、山本宏樹って、松田未菜に呪いでもかけられてるんですか? なんであんなに言いなりなんですかね。もう、骨抜きっていうか……」

「……そうかも...

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