第409章 言葉遊び

「もちろん、聞き取れなかったのなら一言だけ説明してやる。簡単に言えば――いま会社の件は俺が全権代理だ。山本宏樹に、お前のことを仕切る権利はもうない」

そう言い切ると、俺は布村悦誉を中へ呼び入れた。

「こちら、うちの今井弁護士です。松田さん、分からないことがあれば今井弁護士から説明させます」

布村悦誉を一瞥する。こういう場面は俺より彼のほうが圧倒的に専門だ。きっちりしたスーツ姿で松田康純の前に立つだけで、空気が一段重くなる。

事態が思っていたほど単純じゃないと悟ったのか、松田康纯の顔色がわずかに変わった。だが強がりだけは崩さない。

「……じゃあ言ってみろ。どう落とし前つける気だ?」

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